派遣履歴書

 
◆主張を三言でいうと
 
主張→
履歴書の志望動機や自己PRが当たり障りない内容しか書けない人は採用されない。
 
→なぜなら
私が人材派遣会社の営業として6年間派遣スタッフの履歴書を見てわかるからです。
 
→だから
履歴書を書く人は自分が依存的になっていることを自覚して、その会社に志望する理由とその仕事に自分の職歴が役に立つことをかけるぐらいまでは、その会社の情報を集める努力くらいしよう!
 
◆大まかな流れ
 
そもそも派遣で履歴書を出す機会はいつくる?
これは紹介予定派遣という形態での募集を企業がした場合に履歴書を提出する機会がある。
 
派遣は一般派遣と紹介予定派遣の2種類がある。
一般派遣は履歴書の提出や面接行為が法律で禁止されている。
紹介予定派遣という募集形態の場合は、直接雇用前提の派遣のため、法律で面接や選考行為が許されている。そのため応募する人は履歴書と職務経歴書を必ず提出する。
 
紹介予定派遣は一般派遣と違い、最大6ヶ月間の派遣期間を設けたのちに、直接雇用にしたければ採用、難しければそこで契約を切るという形態。(6ヶ月以降派遣で継続はできない)
一般派遣と違って、面接や選考行為が法律上可能なため、元々企業が直接雇用を募集したい場合はこの形態をよく選ばれる。
派遣のお仕事の全体の2割くらいが紹介予定派遣での募集である。
 
 
 
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■h3:履歴書の志望動機と自己PRが当たり障りのない文章しか書けない人は採用されない
6年間派遣会社の営業の経験から、私は履歴書の志望動機と自己PRが当たり障りのない文章しか書けない人は採用されないと考えます。
万が一書類選考が通ったとしても面接で必ず落ちます。
 
そもそも当たり障りのない文章とはなんでしょうか。
このような文章のことを言います。
 
〇自己PR
後ほど例を入れます!
 
自分が採用担当だったら採用したいと思いますか?
 
「これどこの会社の履歴書にも使ってるコピペじゃん!!」って普通は思いますよね。
 
どの会社にもコピペできるような文章を書いている人は確実に落ちます。
 
●当たり障りのない文章を書く人が採用されない理由
 
それではもう一度落ち着いてなぜ当たり触りのない文章を書くと採用されないのか考えてみましょう。
1つ目の理由は私の6年間の履歴書を見てきた経験とデータです。今まで100人の履歴書を提出して当たり障りのない文章を書いている方で採用が決定した人はいませんでした。
(今まで100人企業に派遣スタッフを提案してうち10人が決定しましたがどの方も皆自分で考えてその企業専用の履歴書を作っていました。)
 
2つ目は当たり障りのない文章を書く人の考え方に原因があります。
 
これを考えるにあたっては今まで採用された人の履歴書を見るのが早いです。
 
★うまい人の例
 
〇自己PR
貴社での営業事務の業務に私の今までの経験が生かせると考えます。
貴社の営業事務は営業から言われた情報を元に受注入力し、倉庫へ在庫確認をして営業に報告することが仕事と聞いています。
私は10年間営業事務の経験があり、営業を解さずにお客様から受注入力、在庫状況をお客様へ報告していました。私は営業事務の仕事はミスなく早く作業を進めることが大切だと考えます。お客様に直接対応した経験から、営業が漏れなく受注情報を伝える為にこちらから必要項目を確認したり、在庫の状況を情報がほしいタイミングで伝えることができることが作業の効率化につながると考えます。
 
〇志望動機〇
なぜこの建材メーカーという業界を志望したかというと、一番やりがいのある営業事務と考えているからです。過去建材メーカー含め様々な業界で営業事務をした経験から、商品数が多い点と同じ商品での型の種類が多くある点からこのメーカーでの営業事務が一番複雑で判断を要すると考えております。私は事務職の中でも言われた作業だけをする業務は今後なくなっていくため、自分で考えて判断をする事務を希望したいと考えております。よって建材メーカーでの営業事務を希望します。
その中での貴社を志望する理由は商品数が業界で一番多く、型の種類やお取引様の数に置いても一番シェアがあります。そこで今まで意識して行ってきたスピードと正確性を生かして、より複雑な処理もこなしていけるようになりたいと考えました。
 
この文章は、採用する側が「ちゃんと他社ではなくうちだから興味を持ってくれてるんだな。」ということがわかります。
 
そして自己PRも応募者の今までの経験のどういう所がうちでいう営業事務にどう生かせるんだなということがわかります。
 
●当たり障りのない文章しか書けない人は履歴書なしでも受からない?!採用されにくい根本的な考え方
 
それでもたまたま私の経験上当たり障りのない文章を書いている人が採用されなかっただけで、他では当たり障りのない文章しか書けない人でも採用されているよと思うかもしれません。確かに全国探せばいると思います。
 
しかし私がここで言いたい大事なことは「当たり障りのない文章を書くことになんの疑問も感じずにそのまま提出してしまうその姿勢が採用されない根本的な理由」というとです。
 
それでは当たり障りない文章を書く応募者の特徴と共通項を先にお話しましょう。
 
私が今まで見てきた履歴書に当たり障りのない方の発言、態度はこんな感じでした。
 
「派遣は自分で履歴書書かなくていいから楽でいいですよね
でも紹介予定派遣だと派遣なのに自分で書かないといけないなんてめんどくさい。そもそも今までの職歴すべて事細かに覚えてないんですよ。前派遣会社に提出したものコピペして送ってもらえませんか?」と言われたことがあります。
 
これは極端な例ですが、そもそも職歴覚えてなくてめんどくさいって受ける気あるんかい!って思いますよね。
 
他にも応募者に志望動機は?と聞くと「正直派遣会社さんに紹介をしてもらったところがここしかなかったから。」とか、
「昭和から会社を設立されていて長く安定して働けそうと思ったから」など受身的な発言しか出てきません。
そもそも履歴書を書いてくださいと伝えても、自己PRと志望動機を書かずに完成しましたと提出してくる人もいます。
また紹介予定派遣をなぜ選んだか聞くと、中途採用の面接は一人で行かないといけないけど、紹介予定派遣の面接であれば派遣会社がアピールしてくれるから安心だと思って。と言われたこともあります。
 
一言でいうと応募者が派遣会社へ依存的と言えます。
 
応募者が当たり障りない文章を書くのはそもそも書き方を知らないのか、知っててもやらないのかの二択です。
応募者が書き方を知らなければ派遣の営業担当に聞いたら済む話です。
 
そこまでしてもやらないのかはやる気がないか派遣会社に依存的になっています。
どうして依存的になってしまうのでしょうか。
これは派遣の特徴ですが、応募者は派遣会社を通して選考するから派遣会社がアピールしてくれるはずと思ってしまいます。というのも一般派遣の方は履歴書のような企業に職歴を紹介予するシートは派遣会社が作ってくれるし、事業所訪問でも全面的に派遣スタッフをアピールしてくれます。
だから依存的になって派遣会社が紹介した会社に応募し、その結果志望理由もままならないので当たり障りのない文章になっていきます。
 
●なぜ派遣会社営業の私がここまでいうのか? 経験から
 
なぜ私がここまでいうかというと、依存的な人は採用されない理由は私の今までの紹介予定派遣の募集の案件に対して苦い経験があるからです。
 
今まで4年目までは紹介予定派遣の履歴書を1時間かけて添削をして本人に具体的に書くよう指示していました。指示をしても期限内に工夫して大きな変化があった方はいませんでした。
その悲しい経験から添削は無駄だと思って5年目から添削しなかったですが、紹介予定派遣が決まった数、履歴書が通る確率は前年比と大きく変わらなかったのです。
この事実からいくら派遣会社からこう工夫しよう!とお伝えしても、本人が工夫する意志がなければ変わらないということです。最初から工夫する意志のある方は、派遣会社
が手直しする余地がないほどに最初に提出する履歴書をしっかり具体的に書いています。
 
→だから
履歴書を書く人は自分が依存的になっていることを自覚して、その会社に志望する理由とその仕事に自分の職歴が役に立つことをかけるぐらいまでは、その会社の情報を集める努力くらいしよう!
 
その会社に本当に受かりたいなら、自分が就職活動に対して「どこか受かるだろう」と依存的になっていることを自覚しましょう。
その上でその企業向けに文章を書こうと思っても自分が会社のことを何も知らないという現状を自分で認識して、今からできる工夫をしましょう。
 
●まず自分が何も知らないという現状を知る
・その会社について何も知らないということ
・派遣会社に依存しているだけでは受からないこと(なぜなら派遣会社が自分で考えないスタッフには力を注げないから)
・採用の市場として、新卒、中途採用採用など何回も履歴書や面接して努力して採用されている入り口があるのに、紹介予定派遣で頼っててうまくいくはずない。紹介予定派遣も人気で決定率が低い
 
●今からできる工夫をしよう
・その会社の商品を買う
・業界、業務内容、会社規模などどこか一つでも会社に活かせそうな共通点を見つける
・派遣会社の営業に企業の採用するポイントや会社の雰囲気を参考にきく
これらをした上で志望動機、自己PRを書くこと